「退職金の振込先をどこの銀行にしたらいいと思う?」

以前からお付き合いいただいてる

小学校の校長先生からお問い合わせがありました。

振込先銀行が3つ、指定があるとのこと

「大分銀行」

「九州ろうきん」

「大分信用金庫」

先に退職したお友達から 

「あとのことも考えて振込先も考えたほうがいい」

と言われたのが、きっかけのようでした。

退職金には、

★★ 退職金専用定期預金 ★★ 

という定期預金があります。

退職金をもらった人だけが利用できる特別金利プラン。


長年の勤労奉仕のご褒美ですね(^^)


通常の地銀の定期預金金利は、年利0.01%~0.03%程度(税引き前)
1000万円預けて 1年で 797円~2391円?!(税引後)

 …ないよりはマシ? 笑

それが、退職金専用になると 年利1%(税引き前)以上 というところもあり、
1000万円預けて 1年で 79,685円?!(税引後)

税引後でも侮れない金額!
放置してたら もらえないお金ですから。


で、とりあえず、

指定された3つの銀行について 退職金専用定期預金の金利を調べてました。
預け入れを1000万円とすると…

「大分銀行」    0.2%   1年     税引き後受取額 → 15900円

「九州ろうきん」  0.3%   1年     税引き後受取額 → 23900円

「大分信用金庫」    0.5%  3年       税引き後受取額 → 39842円(1年で)

この結果だけを見ると、「大分信用金庫」の勝ち?!

…と言いたいところなんだけど、


信用金庫は、口座を作る際に「出資会員」になる必要があり 

1口5000円(上限2口まで)の出資が必要で…
この出資金は口座を解約する際に戻ってくるとか…
6か月に1回配当がつくとか…
退職金を預けている期間の3年間は口座の解約できないとか…

出資金を譲渡できないと解約に時間がかかるとか…

…  え? 譲渡って何??

ん? ちょっと面倒な感じ…??

ただ、仮に出資金を5000円したとしても、 解約したら戻ってくるし、
その間そのお金にも配当が付くし (多くはないけど実績あり)

ほかのところより金利はいいし、

3年間ほったらかしでいいんでしょ♪

ってことで、アリですね!

しかも「大分信用金庫」は退職金をもらってから2年以内の方は利用可能

退職金専用定期預金は1度しか利用できない銀行がほとんどなので

短期の高金利の銀行で回してから

最後に「大分信用金庫」に預け入れるというのもいいかも…



ということで、大分県内に窓口のある銀行で、
短期(3ヶ月~1年)で高金利の預け先を探してみました(税引後)

①「伊予銀行」  1%(3ヶ月)    19,921円

②「愛媛銀行」     1%(3ヶ月)     19,921円

③「北九州銀行」 1%(3ヶ月)      19,921円

④「三井住友信託銀行」   0.9%(3ヶ月)    17,925円

⑤「豊和銀行」  0.45% (1年) 1回限り  35,859円

ほうほう、結構あるじゃない。
これで短期に回していけば、一年間に10万くらいなるかも(^^)/
…と思って問い合わせをしたところ、

県外の銀行の支店では
「退職金専用定期預金」取り扱いできない、とのこと Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン



ということは…残るは

④「三井住友信託銀行」   0.9% (3ヶ月)        
⑤「豊和銀行」     0.45% (1年) →でもこの金利2020年3/31まで(笑)

ということで、今年大分県で退職された方が、
(豊和銀行の金利が4月以降も続くと仮定して…)
元本保証で退職金(1000万円)をフル活用されるとするなら…

’20年4月~6月 「三井住友信託銀行」   0.9%(3ヶ月) +17,925円

      ↓

’20年7月~’21年6月 「豊和銀行」  0.45%(1年)  +35,859円

      ↓

’21年7月~’24年6月 「大分信用金庫」    0.5% (3年)  +120,126円(3年複利合計)

4年間の 利息受け取り総額 173,910円

いかがでしょうか??

さらに、三井住友信託銀行は、

①年金定期便をもってライフプランの作成サービスを受けた方

②新規にニーサ口座を開設された方(つみたてニーサOK)

③月3万円以上の積立投資をお申込みいただいた方

には3ヶ月コース0.15%の金利の上乗せがあるとのこと。

受け取りが 20,918円になります。

【ご注意】

★「三井住友信託銀行」は退職金をいただいてから1年以内だったら預け入れOK
★「三井住友銀行」とお間違いなく。場所も大分市トキハ前、お隣のビル(笑)

★退職金を振り込まれたら、それが自動的に「退職金専用の定期預金」になるわけではありません。

 退職金の振込日の確認や印鑑などが必要な諸手続きがあります。

校長先生は、

退職したら「運用は絶対したい!」とおっしゃられてたので、

とりあえず、退職金の預け先は使い勝手のいい銀行にされて、
退職されてから、運用の勉強を少しずつして、
いくらを定期にするか、どんな運用をするか、

住宅ローンの繰り上げ返済、するかしないか一緒に考えましょう(^^)

とお話ししました。

★★ 投資信託や外貨預金のセットプランにはご注意!!★★


定期預金に預け入れをする際、

投資信託や外貨預金をセットで一時払いで購入すると、

定期預金の金利が大幅にアップするというセットプランがある銀行もあります。
定期預金金利 7% とか?! 

書いてあると ちょっとトキめいてしまう?(笑)

と、このように一見魅力的に見えますが、

その金利が適用されるのはたった3ヶ月などの非常に短い間で、

満期後は超低金利の定期預金に自動的に移行。

その後はよくわかってない、説明もあまり聞いていない、

ハイリスクな運用商品が手元に残る…

運用商品のリスクや手数料の知識を持たないまま、勧められるまま、

「よくわからないけど、いいような気がするし、この人いい人そうだから と・り・あ・え・ず…」

的な申し込みは、やっぱりやめた方が良いです。

運用の知識が不足している…未経験…という方は、

何をどう学んだらいいのか、何から始めたらいいのかと…

ハードルが高く感じられると思いますが、

今は学べる場もたくさんあります。

銀行や証券会社の方も、最近は強引な営業はしない、中立なアドバイスを目指す傾向にあります。

「今日は商品は買わない。運用の知識だけを教えてほしい」

という姿勢でお伺いすれば、専門の方との場をセッティングしてくれることもあります。

すぐに商品を購入するのではなく、
銀行、証券会社、専業のFP(ファイナンシャルプランナー)など、
いろいろな金融業界の方とお話しし、具体的な助言をいただきながら、
「運用の世界を楽しんで」学んでいただき、
ご自身のご判断で決められるのがベストです。

運用にはリスクはありますが、

正しい知識をつけていくと、

決して怖いものでもなく、難しくもなく、意外とシンプルということが見えてきます。

退職されたとはいえ、まだまだ60才!


人生100年時代だとしたら、あと40年あります!!

今まで働いてきたのと同じ時間!


退職によっていただいた豊かな時間とお金を有意義に使って、

新しい「学び」に挑戦していただけたらと思います。

Posted by:おおが かよ

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